Orestes Vilato

1944年キューバのCamagüey生まれのパーカッショニスト。1950年代、彼が12歳の時にニューヨークに家族と共に移住してからティンバレスを叩き始めた。父親はオペラ歌手であったという。すでにT.P.やLionel Hamptonなんていう大御所が活躍していたラテンジャズシーンで一気に頭角を現したのはこれやっぱり天才だから、というのもあるけれども、相当キューバ人コミュニティに近かったんじゃないかなあと思う。Belisario Lópezのようなニューヨークに来たキューバ人アーティストが最初に頼ったのは、ニューヨーク在住のキューバ人であっただろうし。ふとしたところから人脈ができて、パチェーコが作ったFaniaレーベルの同世代の連中とも協調する部分があったから、その後すんなりFASに収まったつーのも当然か。もちろんRay Barretto やTípica ´73にも参加。ただ具体的にOrestesのプレイがどうのこうのという評判は、Los Kimbos以外のリーダー作が少ないだけにあまり聞かないのはちょっと残念。70年代から00年代まで、ありとあらゆるアーティストにゲストミュージシャンとして参加している。