2008-01-01から1年間の記事一覧

Where the "Latin Goes Ska" goes?

年明けにはブルース・スプリングスティーン、デレク・トラックスの新譜が立て続けに出る。さあもう伝え聞くところによるとまたまたどちらも名盤のようだ。今からもう楽しみ過ぎる。ところで2008年のコモンやQティップの新作は散々だった。個人的にどちらもひ…

全然日記書いてない

この間飲んだ時に、アフリカンアメリカンの音楽を三国志のように書く事は可能かどうかという話をしてたなそういえば。別に時代とか関係なしに俺の中の重要人物っていうことで勝手にやると。魏=フェス(Professor Longhair) 蜀=JGW(Johnny "Guitar" Watson) …

田母神論文で気がついた

オバマ大統領誕生の夜のブロンクスのかけ声について小浜市と全然違うってことにちょっとだけ触れたんだけど、大体日本のかけ声だと「オーバーマ!(うん)オーバーマ!(うん)」になるのが常だ。これは「イーノーキ!(うん)イーノーキ!(うん)」と同じ…

Muddy Watersとマリファナ

Theme Time Radio Hour With Your Host Bob Dylanアーティスト: Bob Dylan出版社/メーカー: Ace Records UK発売日: 2008/03/06メディア: CD購入: 1人 クリック: 6回この商品を含むブログ (2件) を見るあれは多分Bob DylanのTTRH、エラい大量の枚数のCD-Rがあ…

R&Bが終わるわけはない

まあR&Bが何を指しているのかすらさっぱり分からない、というのなら分かるが。El DebargeのI Like Itなんて聞くともう本当に。 このプロレス感。そしてこのヨーロッパ感。なんじゃそれは。自分で言ってる意味すら分からないが、これがじゃあサム・クックと歴…

そうかブルックリンか

明らかに小浜市のセンスとはかけ離れたこの鳴り物のリズム感を考えると、日本にとってアメリカは本当に遠すぎる国だ。ちっとも黒人音楽のことも、ましてやアメリカ音楽のことも関係ない。これは愚痴というわけではなくて、そういうところが日本のいいところ…

Change has come to America

オバマ大統領が誕生した。ここに至る長い道のりをMLKの演説から辿ればそりゃ涙も出るだろう。アメリカは変わるかもしれない。しかしテキサスは変わらないのかもしれないしな。このあからさまな選挙結果は一体なんだろう。ちょっと尻込みしてしまうほどだ。今…

パンクス雑感

「ピストルズ→PIL」「クラッシュ→メスカレロス」という歴史はそのまま「Rancid→Transplants」に当てはまるのかもしれない。劣化というわけではないんだが、当人の勘違い(だと仮定して)以上に世間が勘違いしているからおかしなことになってるんだと思う。と…

I'm Coming Homeという曲の話

Clifton Chenierの「I'm Coming Home」という曲は、ザディコ・アンセムって勝手に呼んでるんだが、特にChenier家やその一族、一門にとってはとても大事で特別な曲がある。で、今までこの曲はずっとサム・クックのヒット曲「Bring it On Home to me」にインス…

ジョンクリに行くべきかどうか迷っている

そういえばこの前デレク・トラックスが来日した時は「これは絶対に行かないと」と迷うことはなかった。結果行って正解だった。デレクのギターの音はそりゃ見事だったし、バンドもいかにもナマモノって感じることができた。なにしろあの3世代くらいにわたる…

Monte Montgomery

やっとこさMonte MontgomeryのCDを3枚入手した。ずっと前から好きでした、なんつってなんでコクってんだっつーの。なーんで俺この人にピンと来たのだろうかと、よーく考えてみた。全体としての印象は、うん、特に大きいものではない。実際聞いても、ソウル…

Stephanie Mills

ステファニー・ミルズいいわー。すごくいい。なんかもう最近再発見だらけで、新しいのもそりゃもちろんちょろちょろ聞いてるんだが、昔のだってそりゃ同じようにちょろちょろ聞いていただけで、ほっとんどスルーしてたってことがよく分かるわけで、もうホン…

Gloria / Enchantment

グロリア/エンチャントメント グロリア 僕のグロリア君が行ってしまってからひと時も平常でいられないグロリア 僕のグロリア今すぐ会いたいんだよ 君のかわいい顔を見つめたのはまるで昨日だったみたいだ僕は一人きりの部屋で君と抱き合ったことを思い出し…

ロシア出身力士の大麻について

まだニュースとか整理してないのですが、要するに、検査が引っかかったということで大きくニュースになっているわけですよね。そのニュースの大きさに驚いているんですが、「所持じゃなくて使用じゃん」という点についてはほとんど知られてないっていうくら…

何とはなしに並べてみた

1970年と2007年と。岡林信康とマキシマムザホルモンと。「私達の望むものは」と「絶望ビリー」と。どっちがいいか悪いかってのはまったくないんだが、ほぼ40年の時間を隔てて、この二つの共通点を挙げるとすれば、それは「意味がない」ってことなのかもしれ…

Clifton Chenierという謎

King of Zydeco [DVD] [Import]アーティスト: Clifton Chenier出版社/メーカー: Socadisc発売日: 2003/11/11メディア: DVDこの商品を含むブログ (1件) を見る現在の日本で、音楽を生業にすることは難しい。昭和50年代で「キャバレー廻りでなんちゃらかんちゃ…

これはもう大麻ダメかも分からん

フジロックでまず一人、新潟県警。レイヴで大量8人、群馬県警。間垣部屋、警視庁。さらにはこんな記事も。 政府は、麻薬に似た幻覚作用があり青少年を中心に乱用が広がる「脱法ドラッグ」の規制対象を拡大する。インターネットなどで流通が続いている新種の…

実家に帰って思う事

東北の某県の郡部に両親がいる。すでに70歳over。駅周辺にはスナックもパチンコもない。幸いなことに100坪ばかりの土地があり、そこで百姓の真似事をしてヒマを潰している。採れたてのトウモロコシや枝豆のウマい事と言ったらこの上ない。まあそうやって幸せ…

サマソニはクソだった

ライヴ・イン・ブカレスト [DVD]アーティスト: マイケル・ジャクソン出版社/メーカー: Sony Music Direct発売日: 2005/12/07メディア: DVD購入: 66人 クリック: 328回この商品を含むブログ (91件) を見る2日めの東京開催のサマソニに行った。ものすごい数の…

Conjunto Bernal

Mi Humilde Corazonアーティスト: Conjunto Bernal出版社/メーカー: Arhoolie Records発売日: 2001/08/14メディア: CDこの商品を含むブログ (1件) を見る考えてみたらアメリカっていう名前をブログに付けてるのに、テキサスのメキシカンの話をするってもう端…

Mel Waiters

Material Thingsアーティスト: Mel Waiters出版社/メーカー: Waldoxy Records発売日: 1999/08/31メディア: CDこの商品を含むブログ (1件) を見るレゲエのワンドロップをどう説明するか。合衆国産のR&Bをカバーしていたロックステディから、暑いせいかさらに…

Anita Baker

My Everythingアーティスト: Anita Baker出版社/メーカー: Blue Note Records発売日: 2004/09/07メディア: CD クリック: 1回この商品を含むブログ (7件) を見るAnita Bakerに限った話ではないんだが、80年代から90年代のクワイエット・ストームの流れとその…

Johnny Guitar Watson

Real Mother for Yaアーティスト: Johnny Guitar Watson出版社/メーカー: Shout Factory発売日: 2005/10/11メディア: CD クリック: 1回この商品を含むブログ (1件) を見るiPodにそりゃあもういろんな音楽を入れて聞いてるわけだが、Johnny Guitar Watsonだけ…

『Songs』著・小尾隆

Songs―70年代アメリカン・ロックの風景作者: 小尾隆出版社/メーカー: STUDIO CELLO発売日: 2009/05/06メディア: 単行本 クリック: 2回この商品を含むブログ (4件) を見る文章って恐ろしいねえ。一読しただけでその人の知識量とか文才とかほんとに分かるもん…

舎弟ボーカルは伸びる

アンディ・モンタニェスを書いててひとつ気がついたちょっとした話。ラファエル・コルティーホ(1928年生)が最初に彼のバンドを作ったのが1954年。同じバンドにはコルティーホの生涯の友、ピアニストのラファエル・イティエール(1926年生)がいた。それで…

Dave Dudley

すみませんプロレス話から始めます。プロレスはギミックというものを大切にする。Steve Austinは明らかに歴史上の人物、「テキサスの父」Stephen F. Austinに由来している。長州力が山口県出身だろうなとなんとなく思えるのは「だって名前が長州じゃん」とい…

DJ Kool Herc#2

テクニクスは日本の松下電器産業のブランド名で、1965年に国内市場向けのスピーカーに付けられたのが最初。その後ダイレクトドライブ方式のターンテーブルのブランド名として国際的に有名になる。1969年にプロ仕様としてまずSP-10を、次に民生用として1971年…

Soul Man / Sam & Dave

ソウル・マン/サム&デイヴ 埃っぽい道をお前に会いに来たよ お嬢さん、トラック一杯の荷物だよ まあ貰っとけよ、いいことあるからよ くよくよすんな、俺が来たんだからよ俺はソウルマンちょいハードだったけど 毎日毎日うまくやってるよ だからお嬢さん、…

伊藤咲子とソルチルは似てるよね

訳したり調べたりしたのではなくていつもツラツラと書く時はほとんど妄言なので気にしないでください。STAXレーベルの売れっ子コンポーザーであったHayes/Porterが手がけたアーティストは数限りないが、中でももっとも彼らのダシが濃厚に取れているスープはT…

DJ Kool Herc#1

いわゆる「ヒップホップの父」、クール・ハークのことを考えると軽く夜も眠れなくなる、ってまあ最後には寝ちまうんだが。これこそ百聞は一見に如かずの典型例で、映像だったり音だったりでクール・ハークの活躍したそれこそまだブロックパーティだった頃を…