そうかブルックリンか

明らかに小浜市のセンスとはかけ離れたこの鳴り物のリズム感を考えると、日本にとってアメリカは本当に遠すぎる国だ。ちっとも黒人音楽のことも、ましてやアメリカ音楽のことも関係ない。これは愚痴というわけではなくて、そういうところが日本のいいところなのかもしれないわけで、ただ小浜市のあの人たちのセンスというのは事実ああいうものとしてあるわけで、これはもうどうしようもない。すみませんと言うしかない。

それにしても都市部のこの狂騒に、顔をしかめるど田舎の白人保守層も想像してしまうし、これは黒人の勝利のデモンストレーションと見るヒスパニックやアジア系もいるかもしれない。

しかし結果は結果である。アメリカはオバマを選んだ。オバマ大統領が誕生してわずか1日2日でここまで露呈する人種的なサムシングが、これからさらにどんな形で現れてくるのか期待している。なにしろすでにアメリカはヒスパニックの国とも言えるんだし。オバマの次がビル・リチャードソンだったりあるいはマイク・ホンダになったり、そういうことだって起こり得るかもしれない。そういうアメリカの可能性についてはオバマも演説してるしさ。でも簡単に「ヒスパニック」とか「黒人」とか言うのも60〜70年代ならともかく、現代ではどうかとは思うがなあ。

ブルックリンという場所がどんなところかは言うまでもない。ODBの名曲、Brooklyn Zooがすべて。

とはいえブルックリンの「黒人」ってのはカリビアンが多数を占めている。だからさっきのリズム感もさもありなんってことか。

しかし今、オバマ大統領誕生の瞬間にODBが生きていたらと思うとなあ。そういやライス国務長官のコメントもアフリカ系についての感慨深いものだった。