Anita Baker

My Everything

My Everything

Anita Bakerに限った話ではないんだが、80年代から90年代のクワイエット・ストームの流れとその残党の曲って、「一曲全部聞かないと良さが分からない」っていう点で明らかにメアリー・J・ブライジあたりと一線を画していると思うんだわ。曲っていうのはなんだろう。1番があって2番があってソロがあって…という全体像なのではないのか、という考え方と、サビや主調にフックがあればそれが曲っていう発想と…まあそんなに道を違えるほどの考え方の違いではないとは思うが、ことR&Bに関しては、00年代に入ってからはもうすべてがイントロから早急な造りをするようになっているような気がする。そしてよくよく聞いてみたら、これR&Bだけの現象じゃなくて、カントリーでもあまり聞かないロックにしてもそうなってるような気がする。前向きな意味で、1番聞いたら2番聞かなくてもいいっていう作りになってる。と思ったらきっとまた揺り戻しってのが来るんだろうな。同じ事繰り返しやってんだもんなギョーカイは。

そんな話って結局昔はよかったみたいな話になるからいやだ。