生物と無生物のあいだ
- 作者: 福岡伸一
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2007/05/18
- メディア: 新書
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「生物と無生物のあいだ」この間読了。昨年売れた本でした。
印象に残った部分がひとつあって、ネタバレってほどじゃないから書こうかなと思った。
向こうの理系の研究所には、研究者でもアシスタントでもない「ラボラトリーテック」と言われる立場の人がいて、これはギターテックと同様に、さまざまな実験器具のスペシャリストっていう感じらしい。著者がアメリカのロックフェラー研究所での思い出話として、そこにいた時に世話になったラボラトリーテックのSteveってヤツがすごい人で、例えば「この実験にはこの厚さの試験管がベストだ」とか「なんちゃらの反応速度は全部アレに書いてある」とかを知っててすげえな、みたいな感じで書かれていた。
ある時そのSteveが見当たらない。いないと非常に困るのであちこち探していたら、Steveはラウンジみたいなところでピアノをモクモクと弾いていた、らしい。人に聞いた話では、Steveはskaバンドをやってて、それがトースターズってバンドで、昼は研究所で夜はグリニッジヴィレッジに通ってた…っていう部分を読んで、俺は「うひゃー!」と奇声を上げてのけぞってしまった。
世の中すげえ人がいるもんですね。ちょっとググったが、どの時期のメンバーだかはっきりしなかった。