キヨシローのこと
- アーティスト: 忌野清志郎
- 出版社/メーカー: EMIミュージック・ジャパン
- 発売日: 2008/07/23
- メディア: CD
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もちろん比べるわけではない。
比べるわけではないが、ジェリー・ガルシアやダグ・サームやモンゴ・サンタマリアやJBや、それからジョニー・ギター・ワトソンの訃報を聞いた時だってずいぶんと悲しいと思ったもんだが、結構訃報で悲しいと思うのってのは訳も分からず悲しいって感じているような状態なのだと思う。いろんな感情があって、その中で悲しいっていう感情が辛うじて大きいっていうような。でもさー、これまでだっていろいろな人が死んでる。死んでる一方で、デレク・トラックスが生きている。
こと音楽に関して考えたら、それからミュージシャンに関して言えば、受け継がれるものは録音された盤だけであるはずがない。どこそこでやった時のライブは最高だった、あるいは最低だった、どこそこのメシが女がよかったとか、楽屋での冗談のひとつまで、次の世代の記憶に受け継がれていくはずなのだと思う。音楽でさえそうなんだろうから、その他のカルチャーでも同様だろう。インターネットやメディアがどれだけ進化しようと、基本人間は口承の体系に存在する。上を見たら先祖がいるし、下を見たら子孫がいる。細木数子のようなタレントは好きじゃないが、あの人がよくご先祖様を大切にしなさいって言ってた点だけは俺も同意できる。
それから、彼が早死したから何かを急いでやろうとしなくてもいいんじゃないか。ぼーっとしてるうちに死んだって別に構わないんじゃないかと思う。
まあ焦るなよ。のんびりやろうや。