Kut Kloseの名前について

エラい人、賢い人、世の中にはほんとにいっぱいいますね。

ライフハックなんてものより、「身の程を知る」ってことから始めたほうがよさそうっていうくらい、すごい人はいっぱいいる。例えばリズム&ブルーズの政治学っていうアーカイブスは、とても一度では読み切れないほど充実してる。以下ちょっとだけ引用。

1990年代全世界でもっとも多くのレコードを売った黒人男性ヴォーカルグループ、Boyz II Menのことです。彼らのバンド名は、黒人の歴史をしっかりと刻んでいるのです。南部では1960年代、時と場所によれば今でも、黒人は"boy!"と呼びつけられます。これは黒人はいつまでたっても成熟した男性にはなれないという白人優越主義から生まれた言葉です。これを鑑みた場合、Boyz II Menのバンド名は、自分たちがポスト公民権運動の世代なんだ、という主張を暗に含んでいるのです。

引用終わり。Boyz II Menという名前が公民権運動からの歴史を暗喩しているなんて考えたこともなかった。てっきりモータウンがちょっと年カサのいった青年連中を売り出すのに付けただけの名前だと思っていた。英語圏の人なら当たり前のように気がついていることすら、全然分かってないような気がした。

じゃあなんだろ、例えばSWVTLCっていう三文字の女の子グループってのも、語呂合わせ以外になにか別の意味を含ませたりしていたのだろうか。

今辞書見たらあるわ。SWV矩形波ボルタンメトリー(square-wave voltammetry)で、TLCは認定生命保険士(Total Life Consultant)もしくは薄層クロマトグラフ法(thin layer chromatography)だと。意味はまったくわかんないが、いや多分、この意味じゃないだろうな。

考えてみたら、例えばアイドリングとかAKB48とかは別に暗喩はないが、おニャン子クラブってのはどことなく風俗店のような香りがするわけで、エロい意味を含ませていたのかもしれない。しかしだったらBBW*1とかCBT*2という略語の名前付けるべきだろうけど、それじゃあイロ物になる。以前酒を飲みながらそんな話をしてたら、SWVTLCも縦に並べると女のカラダっぽくなるよーなんていう変な陰謀論に取り憑かれていたヤツもいた。

Kut Kloseっていう素晴らしいグループもいた。これはつい最近までプロレスのWWEで活躍していたCryme Tymeと同じ文字遊びのニオイを感じる。ニオイっていえば、Kut Kloseの生みの親はKeith Sweat御大、つまりキース汗、というかキース汁さんなわけだから、その辺は十二分にエロ要素を名前に込めているものだと思う(男の3人組はシルクだったし)。つまりCut Closeとは、なんかこう服を切ってピッタピタにして着てるっていう、そんな感じか。それとも男性自身を短く切るとかいう意味を持たせているのか。

んー服はピタピタってわけでもないけど一応パンツの丈は短いってか。しかしこの娘ら、ウロウロしてるなあ。

Keith SweatとKut Kloseと並べて発音すると歯切れはよいな。とかなんとか妄想ばかり。ホント、英語知らないってのは大変だとつくづく思う。

しっかしホントもったいねえなあ、この辺の時代の女子グループは…。

*1:デブ専の女

*2:性器虐待