Devin the Dude

梅雨からすぐに夏の気温になり、食欲も減退しましたが、Devin the Dude他のScrewed盤をずっと聞いたら、みるみる体調が回復しました。これもテキサスはヒューストンの皆さんのおかげです。本当にありがとうございました。

Screwed and Choppedは一過性の流行だとばかり思っていた。まだ今でも生き残っているというレベルではなく、人間の生理からしても今後100年は生き残る類いの音楽ではないかと思う。むしろヒップホップだけではなくて、あらゆる音楽がScrewedされてまた別の評価が生まれるべきだと思う。演奏(というかトラック)の精度ももちろんであるけれど、Screwed盤とは特にLyricsを吟味できるのが本来の魅力といえるだろう。必ずしも踊れるわけではない。というより踊れない。しかし精神はアウタースペースへ旅をする。

で、Devin the Dudeという男は、言わずもがなであるが、多分天才らしい。1998年にデビュー作をリリース。数々の個性的な「ベシャリの達人」がいる「サウス」のくくりの中でも異彩を放っていた彼のラップとトラックメイキングは、やっぱまず業界ウケだったのだろうなー、DreやDe La SoulNasといったメインストリームの大御所連中がこぞって彼を客演に迎えた。

彼は葉っぱ厨であるゆえに天才なのかもしれないが、葉っぱ厨であるから結構メインストリームにまで行かずにいつまでもヒューストン界隈にとどまっているという、葉っぱサイドのファンとしては非常にリスペクトしたくなる人だ。なにしろ葉っぱ厨であるから、原曲のBPMからしてかなり遅い。

Do what u wanna do / Devin the Dude

Greatest Hits

Greatest Hits

しかし、そのScrewed盤たるや、さらに遅い。コデイン入りの咳止めシロップを疑似体験できる感じ。顎の外れる感覚。そういうことか、と膝を打とうとしたが打つ手が上がらない。

Do what u wanna do (Screwed) / Devin the Dude

Greatest Hits (Chop)

Greatest Hits (Chop)

こういう他我認識を元とする世界観の意識をくるっと裏返したような音楽が、ただ遅くしただけで成り立つんだっていう発見は、地味だけれども後々効いてくると思われる。シャブ文化の日本では全然だろうけどね。Screwedは、我々の感じる時間体験というのは一様ではないことに気付かせてくれる。

とか言ってはみたけどさ、どーだろなwwwよくわかんねーやw