Monte Montgomery At Workplay

Monte Montgomery at Workplay

Monte Montgomery at Workplay

Harmonicというレーベルから2005年に出されたライブ盤。HarmonicというのはどうもMonte自身のレーベルのようだ。ドイツにいろいろブルースの編集盤も卸してる、のかね?最近になってジャケットを一新して、欧州向けに再リリースされたようです。

後だしじゃんけんになってしまったが、2008年発表の"Monte Montgomery"という作品は、ここ3、4年ぐらいの総決算だったことがよく分かった。楽曲もずいぶん貯め込んできたものをドバーっと放出したんやなあ、という気がする。今年あたり、なんかしらグラミー取れたらいいですね。

思えば以前の、"Wishing Well"はTMG/Antone'sレーベルっつー、良心的なレーベル。いやあのね、レーベルのラインナップ見たら音楽的には良心的なのはよく分かるんだけど、ゼニカネの話はよう分かりまへん。テリー・ファンクカクタス・ジャックドクター・ジョンも、自伝読むとみんな結局ゼニカネの話に重点置いている。クソみたいな音楽ビジネス(とかプロレスビジネスとか)の中でサバイヴするってのはゼニカネを行動原理に置くという意味でもあるわけなんですよねえそれは今も昔も変わらない。サバイヴするのを放り出して聖職に就くってのももちろんありで。まあMonteほどのポテンシャルの高い演奏者であるなら、レーベルがどうのってのはまったく関係のないこと。であると信じたい。

アラバマ州バーミングハムにあるWorkplay theaterは、見た感じだとクラブチッタよりでかそうなハコみたいです。ここでのライブ音源出してるのは他にThe Blue Dogs(サウスカロライナ出身のロックバンド)、Taylor Hicks(American Idolの5thシーズンの優勝者で有名になったイケメン)。9月のスケジュール見たら、MMWもいる。PhishのベーシストMike Gordonもいる。いやあ、実に「らしい」ハコですね。

Phil Bass(ドラム)とDavid Piggot(ベース)が脇を固めてます。うーんでもちょっとおっかなびっくりな感じがなあ…。

曲目リスト ※()内は収録されているスタジオ録音盤
1. 1st & Repair (1st and Repair)
2. Let's Go (Monte Montgomery)
3. Shock (Story Of Love)
4. Wishing Well (Wishing Well)
5. All on Me (Wishing Well)
6. Come Away (Story Of Love)
7. Splitsville (Architect)
8. Back to the Country (Architect)
9. How the Sotry Goes (Architect)
10. Book (Architect)
11. Bringing Me Down (スタジオ盤未収録)

全体的に2005年に出した"Story Of Love"と"Architect"からの曲が多い。逆に以前の楽曲、M-1、M-4、M-5あたりが本当の意味で彼のクラシックスになっているのだろう。

この頃は…どうだったんだろう?つまらないっちゃあつまらない。ミックスも(多分マスタリングも)そこそこ。MonteのファンはMontiacsと言うらしいんだが、お客さんの盛り上がりもどうなんだろう、普通。長尺のM-5、M-11の後半はこってりしたギタープレイも聴けるが、ベストプレイってわけでもなさそうな気持ちも自分の中のどこかにあるわけで、そう考えるとなぜにこの盤が成立したのか、不思議でもある。個人的に好きなのはM-2とM-6。断然ライブで聴きたい曲です。