R.I.P.Michael
マイケルのディスコグラフィを年齢別に並べた。これはみうらじゅんメソッドと勝手に呼んでる。個人的により分かりやすくするために、ボブディランだけではなくてブルース・スプリングスティーンが同じ年齢でリリースしたアルバムも併記した。自分の年齢と近いマイケルの盤を聞けば、きっと何か得るものがあるだろう。
早熟の天才が50歳で急死というのは本当に惜しまれる。ジョー・ストラマーも50歳で死んだ。梶原一騎も。ご冥福をお祈りいたします。
45歳
もうなんていうか、死ぬのが早過ぎます。それから最後がキレイ過ぎるよマイケル。ディランのこのCDと並べると余計にそう感じる。もっとだらしなくてもよかったんだ…。
全然本題とは関係ないが、こうやって並べると、どうしてもディランの人間くささが浮き彫りになってしまうということに気がついた。だからディランがスケールの目盛りとして機能するわけか、なるほどなあ。
比べると、「人間マイケル」ってのは10代で終わってたのかもしれん。周りの評価ってのを、ディランってのはもう本当にテキトーに受け流しているんだよね。ところがマイケルは、ゴシップを含めた周りのプレッシャーがディランどころではないから、受け流すには無理だったのかもしれない。哀しい話である。
Black or WhiteのPV制作のアイデアの過程を想像すると、あれが生涯最後のマイケルの抵抗だったような気がしてくる。特にパンサー部分へと繋がる構想を考えると、泣けてくる。誰も分かってないんじゃないか、感じてないんじゃないかっていう疑念は、マイケルに常にあったのかもしれない。
文字通り、安らかに眠ってほしい。