『Songs』著・小尾隆

Songs―70年代アメリカン・ロックの風景

Songs―70年代アメリカン・ロックの風景

文章って恐ろしいねえ。一読しただけでその人の知識量とか文才とかほんとに分かるもんなんだなあと改めて思った。この本は一応70年代のロックに限らせて書きましたよ〜という内容なのだが、俺が言うまでもなく70年代のロックだかなんだかをくっちゃべるためには60年代も80年代も知らないとならないっていうことである。で、書く事は勝手に選んでますよ〜っていう内容なので、読み進めてウホッて思う部分もあれば、なんじゃそりゃ知らねーよって部分もあって、つまり書籍としてまっとうで、実にいい本だこりゃと思った。商業主義に媚びなかったとされる音楽を紹介するんだから、せめて読者に媚びている点がないようにしなくっちゃ、という編集者の意気込みも感じる。

でもさ、俺こういう小尾のおっちゃん(失礼ですが)の紹介なんて絶対参考にしないもんね。意地でも。音楽評論家なんてクソだって江戸アケミが言ってたしね。