2008-01-01から1年間の記事一覧

Andy Montañez

FAS

Andy Montañez、本名アンドレス・モンタニェスは1942年5月、プエルトリコ、サンファン生まれのサルサ歌手。17人兄弟の一番上。まず最初に、エル・グラン・コンボのメンバーとして名声を高めた。話はちょっと換わるけど、プエルトリコやロイサイダにおけるエ…

Orestes Vilato

FAS

1944年キューバのCamagüey生まれのパーカッショニスト。1950年代、彼が12歳の時にニューヨークに家族と共に移住してからティンバレスを叩き始めた。父親はオペラ歌手であったという。すでにT.P.やLionel Hamptonなんていう大御所が活躍していたラテンジャズ…

Ray Barretto

FAS

そんでレイ・バレット。サルサの創世記に携わった神話の中のような人である。1929年4月29日ニューヨーク生まれ、2006年2月17日没。King of the Hard Handsと呼ばれている。ビルボードチャートで始めてヒットしたヒスパニックでもある。両親は1920年代にNYに…

Adalberto Santiago

FAS

まずアダルベルト・サンティアゴ。なんでかっていうとAから始まるからな。この人は歌い手さん。プエルトリコ生まれ。1966年から72年までRay Barrettoのバンドに在籍し、Ray Barrettoの7枚のアルバムに参加。1972年後半にバンドを離れてTipica 73を結成し、さ…

Fania All Starsをとっかかりに

FAS

しかしFania All Starsが好きなのだが、「Fania All Starsが好きです」と言っときゃあ話が通じるっていう便利さがあるから言ってるために、それぞれのアーティストについて突っ込まれるとよく分からんという事態に陥ってしまう。そこでちょっと復習しておき…

日系移民の音楽はあるの?

イギリスに西インド諸島からの移民が流れ始めたのは1948年、第二次世界大戦後だという。ジャマイカ人を中心とした彼らのコミュニティは、ごく自然にレゲエミュージックを発展させた。さて本題はUKレゲエの話ではない。ジャマイカ同様、日本という島国からも…

Jerry Wexler

ジェリー・ウェクスラーの経歴ってさほど面白いもんでもない。なんでかというと、この人はビルボード誌の編集者上がりであり、なんていうのかな、日本で例えたら電通とかavexとかのニオイがプンプンするような感じの音楽プロデューサーだからかな。まあ個人…

Lawrence Welk

また凝りもせず。英語版Wikipediaより。ローレンス・ウェルクは1903年3月11日生まれ、1992年5月7日没。1951年から1982年までテレビ番組『ザ・ローレンス・ウェルク・ショー』のホストを務めたアコーディオン奏者でバンドリーダー。彼のスタイルは「シャンパ…

Chris Strachwitz〜アーフーリー創始者#2

Chris Strachwitz〜アーフーリー創始者#1 - 音楽・脳・アメリカの続き。クリスがヨーロッパに駐屯している時は、当地でディキシーランドジャズが流行し、兵舎からそう遠くない距離に行ってコンサートを見たりもした…なんて話が出て来るくらいだから、ホント…

このブログ書いてみて思った事

ブログのひとつも長続きしたことはないのだが、今回もどうしてこんなことやってんだろうかと考えながら、あちこちいろんなサイトを見ながらちょこちょこ書いているうちに、なんとなく言いたいことというのが見えて来たので書いてみようと思う。10代からもう…

Chris Strachwitz〜アーフーリー創始者#1

Chris Strachwitz。本名はChristian Alexander Maria, Graf Strachwitz von Gross-Zauche und Camminetzというらしいが読めねーよ。苗字の読み方は多分、ドイツ語読みだとシュトラークヴイッツ、英語圏だとストラックウィズか。アーフーリーレコーズの創始者…

まあ周りを見つつテキトーに

僕も大概にしとけよと言われるくらいには音楽ファンであるのだが、しかしこんな俺なんて屁にもならないほどに、いろんなマニアのブログなりサイトなりがネット上にはあり、特にカントリーやブルース、ソウルがやはりダントツで多い。面白いのもあればつまら…

Clifford Antone〜『Antone's』経営者〜

クリフォード・アントンという男がいる。1949年10月27日テキサス州ポートアーサー生まれ。戦後生まれってことになる。ちなみにポートアーサーはテキサス州の東の端っこで、ジャニス・ジョプリンもクリフォードと同じポートアーサー出身で1943年生まれだから…

A Boy Named Sue / Johnny Cash

スーという名の少年/ジョニー・キャッシュ 親父は俺が3つの時に出て行った 俺とママにはほとんど何も残さずに この古いギターと酒の空き瓶以外は まあ俺は追っかけてなじったりはしねえよ んでもヤツが今までしたことでサイテーなのは 出て行く前に俺に「ス…

Joe Manuelとロカビリー

ジョー・マヌエル(かマニュエルかマニエル)はアラバマの田舎で生まれてアーカンソーに引っ越して10代まで過ごした。家はシェアクロッパー、小作人。10代で家を出て、ショービジネスの世界を目指す。30代前半にアーカンソーの地方ラジオ局に務め、1930年か…

Flaco Jimenez#2

Flaco Jimenez#1 - 音楽・脳・アメリカの続き。エルヴィスの活躍をまぶしく仰ぎ見ながら、ヒメネスは確かにロックンロールの萌芽を感じたことだろう。しかし彼は彼で、プレスリーのバックコーラスのグループ、The Jordanairesとともにレコーディングしたり、…

カウボーイ・ポエトリー

カウボーイ・ポエトリーというものがある。牛追いの連中が夜のたき火を囲みながら話した詩の朗読の形式のひとつで、tall tale(ホラ話)や民謡のバリエーションのひとつであったと思われる。一般的には文盲だったため、口承で伝承されたというのはアフリカ人…

Flaco Jimenez#1

相変わらずダラ訳しか脳がないんだが、これも好きこそもののなんとやらというわけで。今回はフラーコについて。ソースはFlaco Jimenez: The RootsWorld Interview 他です。ホンキートンクが白人の庶民、ザディコが黒人の庶民、コンフントはテクスメクス文化…

ツラツラと

●西海岸のヒッピームーブメントをロックの起点にする考え方に違和感を覚えるのは、それがビートルズ旋風と同様に「終わってみたらどうでもいいこと」に思えるからだ。時代の空気感に合った歌が存在し、それぞれのブームには仕掛けている側が存在し、そして、…

花のカリフォルニア

例えば日本の話。かつて「ジャズ喫茶」が隆盛を誇った時代があったのだという。その後、ジャズ喫茶どころかジャズも喫茶も廃れていく。具体的に廃れていくとはどういうことを表現しているかというと、中心から周縁部分へと押しやられる、魅力がなくなる、絶…

テキサスのレコード産業(戦前)

テキサス州サンアントニオ、州南西部の特に50年代から70年代くらいまでの音楽シーン自体は非常に謎めいていて、コンピCDでちょくちょく入手できるくらいで、チカーノのソウルにしてもコンフント・デ・ノルテ(でいいのかな?ノルテーニョ?)にしても、「見…

ダグ・サームを追う#4

ダグ・サームを追う#3.5 - 音楽・脳・アメリカの続き。カリフォルニアにいた時期のダグ・サームのアルバムは今聞くとどれも素晴らしい。商業的な成功という意味では、シングル「Mendocino」がちょい売れした程度で、1971年にはSDQは解散(というか休眠)して…

ダグ・サームを追う#3.5

ダグ・サームを追う#3 - 音楽・脳・アメリカの続き。ヒューイ・モーの仕掛けと相俟って、一躍全国的な人気者になったダグラス卿。ここでまた覚えて損はないのが、1965年にアラバマ州セルマからモンゴメリーへ行進したという事件。史跡めぐり・アラバマ州の選…

Sunday Sunny Mill Valley Groove Day / Doug Sahm

もうなにも言うことがなくなって 雲は全部消えてなくなった 僕の心は海を渡ってさまよう さあ朝になったね 梢から太陽の光が差すだろう こんなに居心地のいい場所は他にないっての分かるだろう? 晴れた日曜日のMill Valley 楽しい一日 君は空気に奇跡を感じ…

ダグ・サームを追う#3

ダグ・サームを追う#2 - 音楽・脳・アメリカの続き。ダグ・サームはドリー・ファンク・ジュニアと同い年の1941年生まれということを書いた。ドリーの弟テリー・ファンクは3歳下の1944年生まれ。1965年、21歳でプロデビューしている。大学に行った兄とは異な…

Texas Tornado / Doug Sahm

窓に板も張ったしドアも打ち付けた 今晩やって来るよ 海岸にやって来る 牧場は全部めちゃくちゃ ガルヴェストン湾は大時化 テキサス・トルネード ホントにお前は糞ったれ テキサス・トルネードが空からやって来る テキサス・トルネード まだ死にたくねえよ …

Sam Phillipsとメンフィス

サム・フィリップス、1923年生まれ。プレスリーを「発見」したことで有名なプロデューサー。1950年代のロックンロールの出現の時期に重大な役割を演じ、「ロックンロールの父」なんて呼ばれ方もする。もともと、1940年代にアラバマ州マスルショールズのラジ…

ダグ・サームを追う#2

ダグ・サームを追う#1 - 音楽・脳・アメリカの続き。ダグ・サームのアイドルはFreddy Fenderであったという記述もライナーノーツにあるんだが、ダグ・サームの4歳年上のフレディが「Wasted Days and Wasted Nights」でヒットしたのが1959年で21歳。この若い…

ダグ・サームを追う#1

「テキサスにダグ・サームあり」と認識されるようになったのはいつなんだろう。YouTubeで見る事ができるSDQの「She's About A Mover」の映像は、女子供がキャー、というよりもギャーと、まるで椿鬼奴みたいな声を挙げているんだけれど、あれはテレビ用の演出…

Cheap Sungrasses / ZZ Top

朝の陽光が頭に差し掛かり ベッドから出て最初にすることは ストリートの連中を打ち負かすこと そして安いサングラスをかけろっつーの彼女と一晩過ごしたんだよ ジーンズもセーターもタイトでさ 糖蜜みたいに甘い西海岸っぽい身体でよ でもやっぱり一番いか…