2009-01-01から1年間の記事一覧

キヨシローのこと

Memphis(紙ジャケット仕様)アーティスト: 忌野清志郎出版社/メーカー: EMIミュージック・ジャパン発売日: 2008/07/23メディア: CD クリック: 2回この商品を含むブログ (4件) を見るもちろん比べるわけではない。比べるわけではないが、ジェリー・ガルシアや…

奄美の職人技

奄美の島唄がすごいってのは、恐らく多くの音楽好きの方々が気づいていることだろう。特に長く続いた圧政から生まれた音楽であるという歴史は、アメリカ南部発祥のbluesと重ねて見る事もできる。比較的気楽なムードの漂う琉球の島唄をカリブの島々に喩えるな…

トラックの時代

少しだけトラッカーソングに触れたんだが、自分がトラックの基礎すら知らないことに愕然とした。のでダラダラと動画を並べてみた。 映画 まずトラック映画について。トラックを題材にした作品は「They Drive By Night (1940)」など数多くあったが、ひとつの…

500 Miles Away From Home / Bobby Bare

ふるさと離れて一千里 / ボビー・ベア ふるさと離れて一千里 おっ母さんの手紙を読んだら涙が落ちてきた 愛する息子よ 早く帰って来ておくれ 荷造りなんかいらないよ 今すぐ帰ってしまおうか 今オイラはふるさと離れて一千里 里から離れて 里から離れてヨオ …

アレサとその他のQueenたち

Amazonの策略にまんまとはまった、というような買い方をしていると、「あなたの欲しいものリストに入っているものを買っている人はこんなものも買ってます」で必ず張り付いてきてたのが、アレサ・フランクリンのこの盤だった。Rare & Unreleased Recordings …

だって万引きしようがないもの

音楽を盗むこと: それは悪か善か?という記事読んで、半分納得したが未だ納得できない部分もありました。ごく最近の、個人的な身の回りの音楽環境を整理して考えてみようと思います。CDは買います。月に10枚いくかいかないか。タワレコその他のレコード店に…

Weed with Willie / Toby Keith

ウィード・ウィズ・ウィリー/トビー・キース。邦訳したら「ウィリーと葉っぱを」とか。 あの人のハーブは極上モノだっていつも聞いてたんで ちょっとこらえきれなくなっちゃったんだよ お前、やってもないのに甘くみんなよ、俺は試したんだってば もう二度…

ふと思い出した話

そういやなんで自分がUKに思い入れがないか、という理由を言うのに、ちょっと思い出した話がある。ロンドンに行ってたヤツがいる。当時ドラムンベースが最先端っていう時期で、そいつも渋谷と六本木のwaveを自転車で往復していたようなヤツだったので、案の…

Already Free感想・その3

DTB

Already Free感想・その1でもAlready Free感想・その2でも、実際大した感想は書いてないな俺。あれから一ヶ月経って、少しは感じ方も変わったのかどうかってことで書いてみる。デレク・トラックス・バンド(以下DTB)のレビューをあちこちで見るんだが、デ…

同意できるところとできないところがあった

http://anond.hatelabo.jp/20090308235742 ProToolsの弊害は、パフォーマーの芸を「芸」として見えにくくしているところがある。録音されたモノは限りなく編集することができるわけで、その録音物とライブを対比して、例えばN島M嘉の歌が実際上手かどうかを…

Ashford & Simpson

音楽と一口に言っても、主流、傍流、三角州、霞堤、魚道、扇状地、天井川、感潮区間*1とある中で、ソウルミュージックの主流であるモータウンなんて取り上げても、半可通を自認する自分が他の詳しい方よりも面白いとは思えないし、そもそもモータウンという…

ジェニファー・ハドソン頑張って!!

Jennifer Hudsonがスーパーボウルの国歌で復活したってニュースを聞いてたんだがそういえばチェックしてなかった。ので見た。やっぱりちょっと可哀想な感じがした。出来はイマイチかなあ…。つい半年前の民主党全国大会での国歌は俺の知ってるStar Spangled B…

The Impressions

インプレッションズについていろいろ調べてみた。こういう風に自分で整理しないと分からなくなるので。

The dark end of the street

最近はYouTube巡って見つけたのをメモしてるだけって感じだ。まあいいけど。James Carrというサザンソウルの人がいて、このシンガーはとにかく本当に特別。もし「サザンソウルってなんだろう?」と掘り出したらまず1番目か2番目に掘り当てるほどの人なので…

僕のiTunesに残ったいわゆる今のロックのバンド

人生は短い。さらにメモリは少ない。ゆえにいらない曲は耳から耳へ、どんどんゴミ箱へ行く。いわゆるロック名盤も、聴こうと思えば検索して聴けるんだから捨てる。そういう感じでリスナーが音楽を聴くってのはこれまでのポピュラー音楽の歴史の中でもないっ…

遅ればせながらグラミー授賞式見た

グラミーの受賞の模様を見た。アリソン・クラウスとロバート・プラントが壇上に何度も呼ばれたんだが、アリソンはほんと無口やね。ロバート・プラントが「たまには別の人から挨拶をしてもらいましょう」といってTボーン・バーネットに話を振ったところ、「奇…

なんぞ、CDが売れないって話の中で

なんぞ購買層のほとんどはおっさんらしいっていう記事を読んだんだが、呼び屋の連れてくる外タレにしろ再結成にしろ再発にしろ、全体的にそういう事実があるってのは記事にならんでも薄々感じていたわけで。ガンズの新作はひどいんだ、っていう噂も聞いた。T…

こういう時代のバンドの話

「派遣切り」ですか。切られた派遣はどこへ行くかというと、アルバイトとか日雇いとか、になるんだろう。なにしろ一面的な状況しか報道されていないようなので、具体的にはよく分からん。ニュース番組でも新聞でも、「ある程度年齢がいってて、なおかつ働く…

生物と無生物のあいだ

生物と無生物のあいだ (講談社現代新書)作者: 福岡伸一出版社/メーカー: 講談社発売日: 2007/05/18メディア: 新書購入: 56人 クリック: 1,487回この商品を含むブログ (1112件) を見る「生物と無生物のあいだ」この間読了。昨年売れた本でした。印象に残った…

Kanye死亡。で?次は?

Layover (Bonus Dvd)アーティスト: Evidence出版社/メーカー: Decon Inc発売日: 2008/11/25メディア: CDこの商品を含むブログ (2件) を見る結構久々にぶったまげたアルバムがあったんだよなあ、Evidenceの新しいやつ、去年の暮れ頃にドロップしたヤツ。これ…

Old Days / John Hiatt

オールド・デイズ/ジョン・ハイアット 俺はブラウニー・マギー師匠と楽屋で座ってたんだ ブラウニー師匠はデュワーズのウイスキーのミルク割を飲んでた 「ジョンよお、ブルースがお前をラクにするなんてこと どこにも書いてねえんだよ」とか言ってさ ああ昔…

Already Free感想・その2

DTB

超一流ギタリストのデレク・トラックスご本人にはあんまり興味がないんだ、というとウソになるが、若手真打ちバンドのデレク・トラックス・バンド(すなわちDTB)が好きなんよ。いやホントにいいバンド。ケツの2曲「I Know」と「Already Free」ってのが本当…

Already Free感想・その1

DTB

どのみち今後半年くらいはこのデレク・トラックスの新しいヤツに関連する形で書く事になると思われるので【その1】としてみる。考えてみたらこのブログは、前作『Songlines』を聞いたために、こういうブログを書く気分になったのがきっかけでもあった。「ア…

John Hiattという人

断言するんだが、年齢を重ねると確実に音楽の好みは変わる。根本的な部分は変わることはないのだが、これ本や映画の趣味についても同じことが言えるのだが、昔ちらっと見たり聞いたり読んだりして食わず嫌いになったまま、ずーっと触ることなく過ごしてしま…

Robert Bradley's Blackwater Surprise

また談志の話。人生は短い、Life is very shortなわけで。若手真打ち時代の談志は確かに短いんだが、40代の談志、50代、60代の談志もそれぞれ同様に短いわけで。別にこの喩えだけなら談志じゃなくてもボブ・ディランでもロバート・プラントでも誰でもよいん…

立川談志からデレク・トラックスまで

DTB

立川談志のことが好きか嫌いか聞かれたら、好きということにはなるのだが、ただし若い頃の談志はあまり好きじゃない。年代で言ったら70年代とかのあたり。天才とか名人とかいう名を欲しいままに、どうだ俺の落語ァおもしれえだろう、という尊大な態度(とい…